本サイトでは畳の種類、現代での使われ方および畳の手入れの仕方について紹介しています。
日々私たちに快適な空間を演出してくれる畳ですが、どのように作られているかご存知ですか?ここでは畳の作り方について紹介します。
畳の構造について
畳は幾重にも重ねた稲藁を締め付けて圧縮した「畳床」に、経糸に天然のイグサを編み込んで織られた「畳表」をかぶせ、長辺に畳縁を縫い付けて作られています。
畳床
畳床は稲藁を幾重にも重ねて圧縮したものを使用します。積み重ねると40センチもある稲藁を5センチまで圧縮して縫い上げていきます。近年では木材チップの圧縮板で発砲スチロールを挟んで作った建築畳床が普及しています。しかし、昔から伝わる稲藁の畳床は、他の畳床と比べても、防音性、防火性、断熱性、耐久性、復元性に優れ、足あたりが良いのが特徴です。
畳表
畳表は経糸にイグサを織り込んで作られます。経糸には麻糸と綿糸があり、麻糸のほうがより丈夫です。織り込まれるイグサの質や長さ、本数や色によって畳表の等級が分かれます。
畳縁
以前は綿糸を使うのが主流でしたが、最近では化学繊維を使うことが多くなってきています。綿糸のほうが質感の点で優れているのですが、化学繊維のほうが安価です。
以上、畳を作るには多くの過程が必要なことがお分かりいただけたのではないでしょうか?伝統的な日本文化を後世にも伝えていきたいですね。