生活の洋風化が進み和風建築を見かけることも少なくなってきましたが、和室における畳の魅力は周知のものとなっており、今もなお多くの住宅や施設で採用されています。現代では畳はどのように使われているのでしょうか?
小上がり的な使用
最近の住宅で比較的多く見られるのは、基本は洋室の造りで、小上がりの和室を作るという施工です。洋室の一角の床が少し上がっており、その上が畳敷きになっています。この空間を生み出すことで畳の部屋とフローリングの部屋が緩やかに繋がって開放的で、かつ障子で仕切れるようにすれば、篭った雰囲気の和室も使えます。モダンな造りにするため、縁なしの琉球畳(正方形に近い畳)が多く使用されています。また、この空間の床下部分を収納として活用することも可能です。
フローリングにそのまま繋げて畳の空間を作る
フローリングの床の一部を畳にするという方法も見られます。こちらで使用する畳も、昔ながらの畳縁付きのものは少なく、縁なしでかつ、色もフローリングに馴染むナチュラルな色が使われることが多いです。カラー畳も今は多く生産されていて、選択肢が多くあります。
ユニット畳
様々なメーカーからユニット畳が発売されており、気軽にフローリングに敷いて使えることから人気です。ユニット畳の素材も様々で、ダニやカビの発生しないもの、耐久性が高いもの、色あせしないものなどが開発されています。